「小沢一郎が嫌い」という政治家は沢山いるようだが、
今までそれは政治の中にあるものたちのもつイメージで
国民の持つものではなかったように思う。
好きか嫌いか?と尋ねられても、何かスジ違いに感じるというか、
知名度はあっても、小沢の発揮するキャラは淡々としているだけで、
国民の前では汚いものを見せないできた。
だから「実力者」とか「黒幕」的なうわべだけのイメージのみがあり、
感情的にどうこういう対象でなかった。
だが、ここへ来て、一連の疑惑に対する小沢の対応の、特にマスコミを挑発、愚弄するかのような振る舞いは、おそらく「小沢嫌い」たちがこれまで専有してきた感情を国民にまで共有させてしまった。
国民はなぜ、自民党を倒したのか。
マスコミのぶつける疑問は個人的なものではなく、国民が皆持っているものだ。
それをふざけたやり方でうっちゃっておいて、「国民は理解してくれている」などと勝手なことを抜かしやがる。
国民にとって自民党が敵であるなら、今の小沢も敵であるということだ。
確実に国民の気持ちが離れているのに、タイミング悪く小沢詣でで忠誠を誓ったばかり民主党の議員たちは何も言えない。
「今年中に外国人参政権の成立を期待する」などという架空請求のような催促が、
あさっての方角から聞こえてくるのも皮肉で滑稽だよな。
小沢の道は中途で壊れる。
今はこれを信じたい。