天下り 民主党は本当にやる気ある?

スーパーモーニング 9.30より

鳩山総理が昨日、国家公務員の天下りあっせんを認めない方針を正式に表明。

独立行政法人と特殊法人の役員公募に官僚OBも応募できるようにしたことが、
天下り温存の抜け道になりかねないのでは?の声がある。

閣議では

麻生政権で内定した人事を凍結
官民人材交流センターのあっせん禁止
→公募による選考

を行うとした。

国家公務員の官僚の現状は最高ポストである事務次官になれない場合、
各省庁などが早期退職を勧め、財団法人や民間団体に再就職をあっせんしている。

これに反対する立場である民主党は定年まで働けるしくみをつくり天下りのあっせんは全面的に禁止することをマニフェストで明記していた。

元官僚で渡辺喜美 元行革担当大臣の補佐官を務めた原英史氏は問題点をこう指摘する。
「今の制度のまま天下りだけやめますといっても、下手をすると上の方にどんどん人がたまっていくから、若手は全然昇格もできず、係長クラスのままでだんだんやる気を失っていくような問題も出てくるかもしれませんね」

これまで衆議院の解散後にはかけこみとも言うべき高級官僚OBの天下りが相次いだ。
●あらためて、天下りとは

玉川:
官僚の組織はピラミッド型。
トップの次官はひとり。
上に行くに従って辞めていく、いわゆる肩たたき。

独立行政法人・特殊法人に再就職→これが天下り

人事の一環。民間では辞めた後は自由で人事ではない。
さらに他のところに天下りを繰り返すことを「渡り」という。

公務員なんでピラミッドにはお金がいかないようになっているが、独立行政法人・特殊法人には税金(無駄といわれる)が入っている。12兆円もあるとか。

適材適所で人が動いているわけではなく、省があっせんして行ってる。

受けざるを得ない→癒着が生まれる→政策が業界よりになってしまう。
薬害エイズなどの問題もそうだった。

民主党案
定年まで働けるようにする。天下りはできない。

現在は降格もできない。クビにもできない→「労働三権」がないから。
ストライキなどもできない。「なので身分保障をきっちりしましょう。」となっている。

これを民間型に。

■2007年6月
安倍政権

改正国家公務員法成立
官民人材交流センター設置決定→3年以内に各省庁のあっせん禁止
(一回だけあっせん 渡り禁止)

Q.なぜ、一回だけあっせん?
渡辺喜美 前行革担当大臣:
「過渡期の代償処置みたいなもの。実力知見に見合った給料、市場価格での再就職を目指した。ところが麻生さんの作った交流センターはまるで統制価格。トンネルそのもの。だからこんなものやめちまえって言ったんです」

■2008年6月
国家公務員制度改革基本法成立

再就職等監視委員会→国会同意人事

第三者委員会を作って幹部の再就職を認めるかどうか決めるはずだったが、
7月の参院選挙で自民党が惨敗し、委員会ができなかった。
本来、委員会がないなら天下りもできないはずだが、

「麻生総理が政令を作って、総理大臣が容認すればが天下りできることにしてしまった」

2008年12月官民人材交流センター発足
2009年7月~8月 衆議院解散 総選挙

この間、天下りは続いた!!

麻生総理が天下りを承認していたのか?
しかし、承認はゼロだという。

なぜ?
渡辺:
「ま、隠れ承認でしょうね。表立って承認はしないけど、『先方様から依頼がありまして』とかいってやってんでしょうね。」

珠緒ちゃん:
「じゃあ何の改革にもなってないということですか?」

渡辺:
「この政令は生きてますからね。
本当は民主党政権になってこんなもの真っ先に廃止すべきなんです。」

珠緒ちゃん:
「これほど骨抜きになるのはナゼなんですか?」

渡辺:
「霞ヶ関の抵抗ですよ。
民主党政権にも相当な抵抗があるらしいですけどね。メガトン級の抵抗が・・・」

珠緒ちゃん:
「具体的にはどのような抵抗?」

渡辺:「恫喝したりすることがありますね。
『天下り規制なんかやったらクーデターが起きますよ』って言ってましたよ。」

■実現できるのか?
玉川:
「天下りのあっせんを禁止するというが、どうやってあっせんの有無を調べるのか?」

渡辺:
「それを調べるのが再就職監視委員会だったんですができませんでしたから。
だから代わるものをつくる必要がありますね。」

玉川:
「あっせんがあったというときに刑事罰とかなければやっちゃうんじゃないですか?」

渡辺:
「現行公務員改正法はあっせんがあれば懲戒処分」

玉川:
「それじゃ足りないんじゃないんですか?」

渡辺:
「根絶するには右肩上がりでポストも給料も上がり続けるというしくみをやめさせなきゃだめ。一生懸命仕事する人は給料上がる、年齢関係ない。そういう制度を作ろうと私はすでにやったんです。
肝の部分、給与法という法律で給与体系が決まってるんですけど、ここまでやらなきゃだめ。」

森永卓郎:
「天下りあっせんを禁止するんじゃなくて天下りそのものを禁止すれば問題ないんじゃないですか。そうじゃないと公募を偽装してやっちゃうんじゃないですか?」

渡辺:
「公務員は死ぬまで公務員でいいという意見もあります。
しかし、民間との垣根を低くして人材の流動化を図った方がいいという考えもあるんです」

落合恵子:
「公募はOBも応募できるんですよね?」

渡辺:
「誰が公募するかということが大事。役所がやれば偽装公募やりますよ」

司会アナ「今回変えるとしたら、根本から変えなきゃいけない。そして、スピード感が大事ですよね。民主党はすぐにでも法案を出さなきゃ間に合わないんじゃ・・・」

渡辺:
「臨時国会に出すべき。官房長官は来年の通常国会に出すなんていってる。」

珠緒ちゃん:
「なぜ今出さないんですか?」

渡辺:
「おそらく相当抵抗があるんじゃないかと・・・。
だってね。内閣人事局は来年の4月にできているはずだったんですよ。ところが廃案になっちゃったでしょ。だから『みんなの党』では呼びかけて臨時国会に法案出そうと思ってるんです。」

森永:「法案提出のためにも河野太郎さんのグループと一緒になるというのは?」
渡辺:「話はしてないですけど・・・」
森永:「あ、してないんですか?」
渡辺:「ええ、まぁ理念と政策が同じならいいんじゃないですか」

司会アナ:
「官僚はやっていけないという気持ちがあるんじゃないんですか?」

渡辺:
「大臣のとき、改革推進本部事務局っていうのを作ったんですね。そこで官僚全員にヒアリングしました。課長補佐以下、若手はほぼ皆、大臣と同じ認識だった。いるんです霞ヶ関にも改革派官僚が。」

鳥越:
「天下りは給与が高すぎる。どんな仕事しているんだよ?
1000~2000万貰った上に退職金もある。全部税金。これが腹が立つ」

渡辺:
「現職のときから実力主義を導入しないとダメなんです。
民間並みに降格も降給もあり。民主党の政策はまだ不十分。
官僚は身分じゃないんです。職業なんです。これをやらなきゃだめ。」