2008年、有馬記念が終わった。また牝馬か。
今年の競馬界は賑わうニュースがあった。
新人の三浦皇成(みうらこうせい)が武豊のJRA新人年間最多勝記録を更新。
なぜ、一年目からこんなに勝てたのか?
まず、騎乗回数が違う。武豊が新人最多勝を記録した時、
新人の年間最多騎乗回数も記録しているが、その時より200回以上も多い。
1987年、武が554回騎乗69勝は、勝率 0.124。
三浦皇成は783回騎乗、91勝は 0.116。
勝率に関しては両者あまりかわらないから、立派な数字といえるかも。
ソコソコ技術はあるだろうが、現時点では、ずば抜けてうまいわけではない。
「素質」だけで「経験」を凌駕することはできない。
リーディング上位常連のベテランジョッキーと同じくらい勝ったからといって、
経験のない三浦がこれらのジョッキーより、すでに上手いとは考えられない。
見習い騎手の減量による上乗せと
なにより、複数の厩舎サイドのバックアップがあってはじめて出来る記録だ。
武豊の記録を目標にしていたのは、三浦個人だけではないということ。
三浦の記録は過去の「武豊」があってこそだ。
武豊が、どれだけ馬券売上げに貢献してきたかを考えれば、
ヒーローの存在がどれだけ競馬界にとって大切かわかる。
「天才」のデビューから20年。
そろそろ、新しいヒーローが現れて、「話題も売上げも」と考えるのは不自然ではないな。