借金球団の日本一も
ヤクルトがクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。
ヤクルトは残る2試合に連勝しても、勝率は5割に届かない。評論家の山崎裕之氏は
「今季は巨人が貯金45のぶっ千切り優勝です。それでもCSの制度上、勝率5割未満のヤクルトが日本シリーズに勝てば、日本一強いチームになってしまう。今の制度では、公式戦144試合の価値が薄れてしまう」
何を今さらわかりきったことを、って感じ。
可能性があったし、短期決戦なら弱いチームが強いチームを破るなんてことザラにおこる。
現実となってから、「これはなんとかしなきゃ」ではあまりにもお粗末すぎる。
ルールがそうである以上、もしヤクルトが日本一になれば記録に残ってしまう。
これは誰の目にも認められない日本一だ。
そんなの見たら、なんかこの一年、日本のプロ野球はなんだったのか?ということになるぞ。
問題点は、144試合で誰の目にも明らかに”負けたチーム”が日本シリーズに進むこと。一戦勝ち上がりのトーナメントルールなら、敗者復活戦での優勝も不満はないが、144戦でのそれは許されない。
必要条件は、セ・リーグとパ・リーグの”一番強いチーム”が日本一を競うことであり、一番強いチームとは144試合の長丁場で勝率の一番高いチーム。
つまり、かつてのルールが一番合理的になるわけだが、それだと2位以下のチームが早々に消化試合の様相でペナントレースが面白くなくなるケースも、というCS導入の根拠に辿り着く。
単純に144試合を前半後半に分けて、CSにあたる部分の試合数を増やせばと考えたが、選手個人の記録の問題もあり、公式戦はすべてのチームが同じ試合数をこなさなきゃならん。
そもそも公式戦を面白くするために、2位以下のチームにも日本シリーズの可能性をなどと配慮することが不純なんだ。
勝敗を決める部分では合理的に一番強いチームだけが勝つようにして、興行面でファンの興味を失わせないためにTOTOくじみたいな勝敗予想を導入するしかないんじゃない?