水産庁に6日入った連絡によると、南極海を航行中の調査捕鯨船団が同日、米国の環境保護団体シー・シェパード(SS)の抗議船に衝突されるなど、2度にわたって妨害活動を受けた。衝突された捕鯨船2隻のうち、「第3勇新丸」は損傷した。乗組員にけが人はなかった。
SSは今月2日から捕鯨船団につきまとい、妨害を繰り返している。
↑ こちらの海賊は悠々と日本船を襲撃していますな。
■ソマリアの海賊
もとは漁業に従事していた漁民が多い。漁獲のほとんどは、海外への輸出していたが、政情不安により魚の輸出ができなくなり、ソマリア近海に外国船が侵入して魚の乱獲や武器密輸を行ったため、ソマリアの漁民は外国船の出没を生活の脅威ととらえて武装を始めた。
生活が困窮した漁民は海賊に乗り出し、やがて成功率の高さと身代金の高さに目をつけ組織的になり、地方軍閥までが海賊行為に参入するようになった。
ソマリアの海賊たちは物資押収や殺戮ではなく身代金を取ることが主な目的である。銃を突き付けるなどの荒々しい行為もあるが、人質に対しての暴力や虐待などはない。現在のところ人質にパスタや肉などの食事を与え一応生命を保証しており、たばこや酒などの嗜好品も与えている。
2008年4月にフランス軍が制圧した海賊のヨットからは人質に対する虐待や強姦を禁じる「規則書」が発見されている。
(参考:ソマリア沖の海賊 – Wikipedia)
■シーシェパード
環境保護団体であるグリーンピースを脱退させられたポール・ワトソンが1977年に設立。
アメリカ合衆国ワシントンのフライデー港に本部を置く。政治的目的の達成のためであれば船やその乗員に向けて発砲したり、爆薬を仕掛けたり衝突して撃沈させるなど、人命をいとわない不法な暴力も辞さない事実上の海賊行為を含む捕鯨阻止行動などを行っているため、国際テロ組織であるとも指摘される。
1986年にアイスランドの捕鯨船を撃沈したため国際捕鯨委員会 (IWC) のオブザーバー資格を剥奪される。
■過去に起こしたテロ事件
1980年:独行型捕鯨船「シエラ」をリスボン港でリムペットマインを使用して爆破し沈没させた。マッコウクジラの捕獲一時停止に反対票を投じたカナダの代表に「彼等を殺す」とポール・ワトソンが脅迫、カナダ政府は自国の警察を派遣し保護。
1983年:カナダ警察が乗り込んだ際、舟のデッキの周りに電気ワイヤーをはりめぐらせた17人が逮捕される。ポール・ワトソンら3名が逃走するも逮捕。
1986年:フェロー諸島にてライフルを使用して捕鯨船のゴムボートを沈めようとし、フェロー諸島の警察にも発砲、同海域にいたシーシェパードの船舶はフェロー領海から退去命令を受ける。三価リンを含む信号照明弾を警察に投げつけたり、ガソリンを警察の船に散布、引火させようと信号照明弾を投げつけた。
1993年:日本の漁船に銃弾1発を発砲。
2003年:和歌山県太地町のイルカ漁に用いる網を切断。シーシェパードのメンバー2人が23日間拘束される。
2007年、捕鯨船「日新丸」に対して化学薬品入りの瓶を投げ付け、日新丸乗組員のうち1人は瓶の破片で、もう1人は液体が目に入り負傷。
日新丸のスクリューに縄を絡ませようとした活動家の高速ボートが沈没、テロ活動家2人が行方不明となった。シー・シェパードは約3時間後に日本側に救助要請。日新丸も救助活動に参加、約7時間後にシー・シェパードが不明の2人を救助した。
Jonny Vasic会長は「日本の捕鯨船には感謝しているが、今後も妨害活動は続けるつもりだ」と語った。
2008年:調査捕鯨船「第2勇新丸」を酪酸ビンを投げ込むなどして襲撃した上、活動家2名が乗り込み、拘束される。(拘束とはいうものの日本側は丁重に活動家を扱ったという)
シーシェパード側は2人の無条件の釈放を要求し、オーストラリア政府も彼らの早期釈放を要求した。これを受け日本側は2名の引き取りをシーシェパードに要請したが、同団体側はその要請に直接の応答を行わず、ホームページ上に声明を発表。
「2人の解放とともに妨害活動をしないように要求された」
「人質を取って要求を突きつけるテロ組織のようなやり方だ」と日本側を非難。
結局、2人の身柄は仲介に入ったオーストラリア政府の監視船へと引き渡された。しかし、そのわずか3時間後、別の捕鯨船である「第3勇新丸」に対し、酪酸入りの瓶10個ほどを投げ込む妨害行為が行われた。
2009年:行方不明者の捜索をしている調査捕鯨船に無灯火で近づいてきて捜索を手伝うと申し入れた。調査捕鯨船がその申し出を断ると、約4時間にわたって行方不明者捜索の妨害をおこなった。
(参考:シーシェパード – Wikipedia)
「存在感を示す」ために右へならえで自衛隊派遣?
「テロとの闘い」とか言いながら、
目の前に素性も所在もわかっているテロリストがいても何もできない。
日本の国防が具体的でなく、パフォーマンスだから。
存在感を示したいなら、本当に国益を守る意思があるなら、
この道楽集団 シーシェパードにもっと毅然とした態度をとりなさい。