「詐欺」と「恐喝」を明確に

「「インフルエンザで声変わった」 手口巧妙、新手の振り込め詐欺」

息子をかたる男から「インフルエンザで声がおかしい。携帯電話の番号が変わった」などと電話があり、「会社の金を横領し、株で損をした」「女性にけがを負わせた」などと数十万円~数百万円を要求。中には激しくせき込んで相手を心配させようと演技をするケースもあった。

 警察庁は「振り込め詐欺は流行や社会情勢に応じて次々と手口を変える」と注意を呼びかけている。

「インフルエンザで声がおかしい。」が、巧妙な手口だとは思わないが・・・。

よく、振り込め詐欺対策として、家族間で合言葉を決めておくという手法があるけど、
こういう準備って実際にはなかなかしないものだ。

まさか自分が被害に遭うとは思っていないから。

でも、実際にあらかじめ決めておかなくとも、金を要求する不審な電話があった時に、

「合言葉は?」

と相手に聞いてやるだけで十分だよね。

まあ、冷静な判断力があるなら、まず本物かどうか確かめることができるだろうから、こんな手法も本来必要ないけど。

代理人を語ってくるケースには通用しない。

本人を出してくれといっても
「今、話ができる状況にない」とかいろいろ理屈をこねるかもしれない。

そもそも、他人からの電話一本で金を振り込む人は、どうしたって騙される人だが、「自己責任」の一言で片付けられないケースもあるので、社会のシステムとして守られなければならない。

銀行のATM前で、電話で操作を指示されるなんて考えられない。
口座番号をATMの前に行くまで教えないなんて非常識。

振り込むつもりがないのに、言われた通り操作したら「振込み」になってた、なんてのはATMが「振込み操作」であることをユーザーに明示すればいいだけ。
操作画面が英語モードであっても同じ。

「騙された」といわれる人も、大半は振り込め詐欺の存在を知っている。
実際には「詐欺」ではなく、「恐喝」も相当数含まれるはずなのだ。

「「詐欺」なら自己責任を咎める余地があり、社会の責任を回避できる。」
そんな風潮が感じられるのだが・・・。

最近はタバコの自販機でも、購入者が成人かどうかを顔で認識するシステムがあるらしいので、口座から金を引き出す際に顔を出していないと操作できないようにするくらいのことは出来そうだ。金かかるけど。

指紋認証システムとか。

いずれにせよ、金を引き出す際には、口座の持ち主本人であろうとなかろうと、
「アナタがアナタである証拠」を要求するようにする。

犯行の痕跡、捜査の手がかりを残させるのだ。